年間トレーニングカレンダーの作成
ローイングは他のスポーツの補強運動としても有効です。このセクションでは、年間トレーニングの作成方法や、ほかのスポーツとの組み合わせ方について解説します。
- 年間を通して行うスポーツのリストを作成し、それぞれの「アクティブ」シーズン(大会出場期間など)を決める。
- アクティブシーズンの3か月前に「トレーニング」シーズンを設定する。その競技において、メインの練習期間となる。必要に応じ、長さを変えてよい。
- トレーニングシーズンの5か月前に、「陸トレ」シーズンを設定する。特定の競技を行うための、基礎的なトレーニングを行う。
- Define the rest of the year for each sport as “Recovery.”
必要なら下記の例を参考にしてください。
単一のスポーツ、複数シーズンの場合
一つのスポーツにおいて、年間複数の大会が設定されている場合(春の大会、秋の大会など)の例です。具体的には、下の表のようになります。
月 | フェーズ | 競技 |
---|---|---|
1月 | トレーニング | ランニング、ローイング |
2月 | ||
3月 | ||
4月 | アクティブ | |
5月 | リカバリー | |
6月 | トレーニング | |
7月 | ||
8月 | ||
9月 | アクティブ | |
10月 | リカバリー | |
11月 | 陸トレ | |
12月 |
単一のスポーツ、年間1シーズンの場合
年間にアクティブシーズンが1度だけの場合は、下記のようなスケジュールになります。
月 | フェーズ | アクティブ |
---|---|---|
1月 | トレーニング | トライアスロン、ゴルフ、カヌー |
2月 | ||
3月 | ||
4月 | アクティブ | |
5月 | ||
6月 | ||
7月 | リカバリー | |
8月 | 陸トレ | |
9月 | ||
10月 | ||
11月 | ||
12月 |
複数スポーツの場合
下記には複数のスポーツに取り組む場合のスケジュール例を示します。この例は秋にレガッタシーズンを、冬にノルディックスキーを、そしてマラソンと陸上を春・夏に行う場合を想定しています。この場合は、それぞれの競技のクロストレーニングを行うことになります。
月 | ローイングフェーズ | ランニングフェーズ | ルディックスキーフェーズ |
---|---|---|---|
1月 | リカバリー | 陸トレ | アクティブ |
2月 | 陸トレ | トレーニング | |
3月 | |||
4月 | リカバリー | ||
5月 | アクティブ | 陸トレ | |
6月 | |||
7月 | トレーニング | ||
8月 | リカバリー | ||
9月 | 陸トレ | ||
10月 | アクティブ | トレーニング | |
11月 | リカバリー | ||
12月 |
各フェーズのトレーニング
- 陸トレ:長く一定のトレーニングを行います。目的は心肺機能の基礎を向上し、筋肉を目的のスポーツに適応させていくことです。ストレッチやフレキシビリティ、筋トレなどが中心となります。
- トレーニング:大会に向けて、練習の負荷を上げていきます。大会に必要なレベルで練習を行う期間です。強度を上げた短い時間の練習と、持久力を上げるための長い時間の練習を行います。
- アクティブ:過度なトレーニングを控え、試合の間のコンディションを整えることに充填を置きます。試合の間隔が空いてしまう場合は、負荷を上げます。
- リカバリー:このフェーズでは、リラックスしたペースで練習を楽しむことが重要です。ストレッチなどに重点が置かれています。目的のスポーツに応じた運動も、適切なレベルで取り入れます。
トレーニング例
目的の競技のトレーニングの一環して、下記のメニューを取り入れてみてください。
- 40 分、あるいは10000 mを一定のペースで漕ぐ(陸トレ、トレーニングフェーズ)
- 1分オン1分オフを40分繰り返す(陸トレ、トレーニングフェーズ)
- 1-2-3-4-3-2-1分を30秒レストを挟んで繰り返す。(トレーニング、アクティブフェーズ)
- レート18で3分、レート24で2分、レート28で1分。これを30-60分繰り返す。
トレーニングの頻度:リカバリーフェーズに週2-4回。アクティブフェーズに週1-2回 時間:30-60分。
強度、スピードを上げる場合は短く、有酸素運動を目的とした場合は長く。
型と強度:有酸素レベル、強度を上げたインターバルトレーニング、そして試合レベルのトライアルなど、目的に応じ、色々に変えて行う。